アッチの街の片隅から愛を込めて

迸るほどの愛を込めて、濃厚かつ丁寧に音楽その他色々を語ります。

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ボクは地球防衛隊だった

 

小学生の頃はゲームセンターのメダルゲームが大好きで、近所のスーパーのゲームコーナーに友達やまたは母親と足繁く通っていた。メダルゲームは誰しもが通る遊びの一つではないだろうか。

ご存知の通りメダルゲームには色々と種類があるが、その中でも当時私が心酔していたものがある。それがウルトラマン「大地球防衛戦」というものである。(「大地球防衛戦」という機種名は今さっき調べて知った)

 

1〜7までの番号がそれぞれ振り当てられた建物が画面上に配置されている。そしてウルトラマンに出てくる怪獣たちがランダムに建物からひょこっと頭を出すのだ。

手元には7つのボタンが画面の建物と同様の配置で並んでおり、ボタンを押すとその番号の建物に向かってウルトラマンスペシウム光線を放つ。つまりモグラ叩きと同じ要領だ。建物から顔を出した怪獣目がけてボタンを押し、倒していくのである。

制限時間は30秒くらいだっただろうか。時間内に40体くらい倒すと一応はゲームクリアとなる。クリアするとメダルチャンスルーレットなるものが回転し、最終的にルーレットで出た枚数のメダルが獲得できるのである。

 

ともあれこのゲームは、次々とピョコピョコ出てくる怪獣を素早くボタンを押して倒していかなければならない。大事なのは手元の7つのボタンの位置を把握することと、建物から出てくる怪獣の番号をしっかりと見極めることである。これが初見の人ややり慣れてない人だと中々難しく、クリアに及ばないことがある。

 

しかし私はこのゲームがとにかく大得意であった。(大得意になった、とも言える。)

 

手元のボタンはまず見ない。完全に位置を把握しているので、ノールックで次々と怪獣を倒す。毎プレイパーフェクト得点をしていた。時には両手でプレイすることにも飽きて、片手のみでパーフェクトを出すこともあった。市内の中では(自称)トップクラスの腕前だったのではないだろうか。

 

この「大地球防衛戦」はメダル3枚を投入しプレイするのだが、クリア後のメダルチャンスルーレットで3枚よりも少ない枚数しか当たらないということはザラである。3枚かけて2枚しか貰えない、といった感じで。せっかく頑張ったのに結果的に損をすることがあるのだ。4枚以上当たろうものならば、それはとっても良い方である。

 

しかし、なんと言ってもこのゲームの面白いところは時折“入る”のである。

では、“入る”とは何か。

おそらく50ゲームくらいの間隔だと思われるが、急にメダルチャンスルーレットが毎回10枚〜20枚の高配当を出すゾーンに突入するのである。このゾーンに入ると連続して10ゲーム近くは高枚数のメダルが獲得できるのである。“入る”と一気にメダルを稼げるのだ。これがとてつもなく気持ちが良いのである。入った時の興奮は喩えようのないものであり、今時の言い方をすると「汁が出る」というものだ。

他の誰かがプレイするのを見て、“入る”タイミングを見極めるのも楽しみ方の一つであった。逆を言えば、他の人がそこで“入って”しまったら、それはガッカリこの上ないのである。

 

 

そんなウルトラマンのゲームが大好きだった。

 

 

あまりにも昔すぎて明確な時期は覚えていないが、とある時から「大地球防衛戦」がゲームコーナーから姿を消したのである。喪失感を覚えたのは言うまでもない。

かれこれ20年近く見かけることすらないが、仮に今プレイしたら当時のようにパーフェクトを出せるのだろうか。あの頃の腕は未だ衰えていないだろうか。まだどこかのゲームセンターに置いていないだろうか。どなたか、もし見かけることがあったら教えてほしい。

 

 

そんなノスタルジックな気持ちの今日この頃の私であった。

ではまた!

 

 

雑記2021.11

喫煙者の肩身が狭くなる一方である。受動喫煙対策なのか、この間の東京五輪に向けた(本来多く日本へ足を運ばれる予定であった)外国人観光客への配慮なのか知らないが、昨年4月からファミレスはおろか喫茶店でも安易に喫煙はできなくなった。ましてやこのコロナ禍でいわゆる“密”を避けるために、私の職場を含めあらゆる喫煙所が閉鎖状態となっている。となると、これまで以上に状況に合わせて喫煙が可能な場所を探して足を動きないといけないのである。とは言え、場所によっては一切喫煙を許されないこともある。まったく世知辛いものだ。

 

 

ここのところの私はとある資格取得へ向けた勉強に励んでいる。励んでいるというほど励んでもいないようなモチベーションではあるが、チマチマと1人苦手な記憶学習的なことをやっているのである。覚えては忘れ覚えては忘れの連続である。

自宅だと中々勉強が集中して行えないので、よくカフェなんぞに足を運ぶことがある。

その中で最近は、今の世の中珍しいテーブルでの喫煙が可能なカフェが唯一近くにあり、そこに行っている。そこはもう喫煙者しかいないのである。もう堂々と吸って良いのだ。実に珍しい。

 

 

ある日そこで勉強をしていると、近くのテーブルでは40〜50代くらいと思われる女性2人が、互いにタバコを燻らせながら談笑を楽しんでいた。ふと、そのうち1人の女性の持ち物であるトートバッグに目がいった。そこからA4サイズくらいの封筒が飛び出て見えていたからだ。

ついつい気になって目で追ってしまうと、その封筒の透明な小窓からは”診断結果「E」”と

いう文字が見えていた。

どうやら健康診断の結果である。

いや隠しなさいよ、と思った。そしてヤバいじゃないかよとも思った。しかし、そんなこと気にすることないかのように、その女性は喫煙を愉しんでいた。

 

どうか自身の健康には気を遣っていただきたいものである。

とは言え、いいね!

 

 

ではまた!

 

 

蝶か、蛾か

我らが埼玉西武ライオンズ、どうやら今年は相当厳しそうである。現在の順位は最下位に程近い5位と低迷しきっている。とにかく勢いがつかない。抜け出そうとする兆しが見受けられないのが事実である。

プロ野球有識者達がかく言うのは、ライオンズの弱点は投手陣であるということ。うむ、それはもうごもっともとしか言えないである。とにかく先発投手陣の安定感の無さが如実である。髙橋光成はもとより、頼りの今井達也と松本航が良い時と悪い時がハッキリとしすぎている。かつては“負けない男”として不敗神話を打ち立てていたニールも絶不調極まりない。ピッチャーで落とす試合が多すぎる。中継ぎの要のギャレットも不安定過ぎる。

 

そして何より打線の爆発力の無さ。チャンスで打てない。この一言に尽きる。点を取るべき場面で無念の残塁祭りなのだ。それじゃ勝てるわけがないですよ、と。

山賊打線などと言われ恐れをなしていたが、今年は見る影も無さそうだ。悲しいがいつの試合もそんな調子なのである。

今年はCSすら厳しそうである。どうか残りの試合を勝ちまくってファンの気持ちを盛り上げてほしいものだ。

 

 

そんな埼玉西武ライオンズの本拠地メットライフドームへ現地観戦に行った時のことである。その日はブルペンが目の前の最前列の席での観戦で、すぐ正面には通路があった。

間も無くプレイボールだという頃、とある物を発見した。

蝶か蛾か、はハッキリと分からないが一匹の虫が私の目の前の通路にいたのだ。その虫は片一方の羽根がもぎれて半分になってしまっており、飛ぶことができずにその場をバタバタとのたうち回っていた。何故羽根がもぎれていたのかは知らない。鳥に食われたのか、どこかにぶつけてしまったのか。

可哀想だ、と私は思った。その虫はその場をどうにか脱出しようとしているのか、とにかく必死にバタバタともがいている。

仮にここが野球場でなければ私はどうにかその虫をまともな場所へ逃してあげただろう。そうしてあげたかった。しかし、完全にドームの中の通路、そして上階の外へも一番離れた最下段の場所である。自分は何もしてあげることができなかった。

試合も始まり、ライオンズの応援にも熱が入るところなのだが、どうもその虫が気になって仕方がない。まだバタバタと必死に動こうとしている。まだ飛ぶことを諦めていないのかも分からない。通路上に居てしまっているので、当然人も多く通るのだが、踏まれそうになると残りの片方の羽根を懸命にバタつかせ、避けようと動いている。

最終的には私から10mくらい離れたところまでバタバタと動いていった。凄い根性だと思った。必死とはああいうことを言うのだな、と。

試合観戦に集中したかったのだが、頭の中では色々なことを考えてしまったのである。その虫を救いたかった気持ちと救えなかったもどかしさ。また、仮にそいつがゴキブリだったら別に救おうともしなかったんだろうなという、選択が生まれている自分とその見解に対する反芻。善とは何か。偽善とは何か。

これもこの自然の摂理と割り切ってしまえばそれまでだが、なんか何なんだろうな、と思ってしまったのである。そもそも深く考えることでもないのかもしれない、というのが率直な気持ちである。

 

そんな纏まりの無い話である。

 

 

 

尚、結局その日も試合は負けた。

 

 

 

ではまた!

 

 

 

(9/23 追記)

サヨナラ勝ちバンザーイ!!!

 

 

スポットライトの男

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2021年もいつの間にか真夏を迎えたのである。気が付けば毎日肌身に突き刺さる熱と日差しが照りつけまくっているのである。どうか体調には御自愛いただきたい。そんな中、“Never Die”言わば不屈の精神を掲げた当ブログは、半年以上の空白すらまるで無かったかのように再開していくのである。実に気分屋であり、サプライズ好きである。

 

 

あっという間にプロ野球の前半戦も終了してしまったのである。我が埼玉西武ライオンズは現在借金5のリーグ5位。ぐぬぬ、と言ったところである。正直なところ、僅かな焦りすら感じてしまうのである。とは言え、開幕序盤から怪我人だらけで離脱者が相次ぐ中、若手選手がその巨大な穴を見事に埋めていく活躍と、おかわりこと中村剛也とライオンズ生え抜き2000本安打達成間近の栗山巧両レジェンドベテランの頑張りで幾度となく熱い試合を見せてもらったのである。呉念庭、愛斗、山田遥楓がいなければシーズン序盤でとっくに終わっていた。若獅子の躍動は魅力的かつ感動的であり、未来への希望でもあるのだ。

 

しかし、“打てて走れる”まさにライオンズ選手といった期待の大卒ルーキー若林楽人の、今季絶望の離脱は痛すぎるし悲しい。開幕直後から約2ヶ月半の短い稼働期間にも関わらず盗塁数20個は未だリーグトップである。良い意味でガツガツしていて積極的であり、顔もワイルドなイケメンで言うことがない。自分もその魅力にあっという間に引き込まれてしまった。こんなに素晴らしいルーキーがいるもんかと思った。その矢先での怪我であった。どうにかしっかり治療とリハビリを行って元気にフィールドに舞い戻ってきてほしい。若林楽人、大好きだ。

 

と、ブログをこう書いている最中に外国人助っ人のメヒアの退団が決まってしまった。家族との時間を最優先に、とのことだ。こういったコロナの影響は何よりも解せなくて悲しいのである。メヒアありがとう。最高だったよ。

 

ともあれ、ライオンズの後半戦での超絶的な巻き返しに期待したいのである。いよいよフルメンバー揃って戦える時が近付いて来ているのだ。増田達至の復活も間も無くだ。巻き返しにはやはりどすこいホームラン男・山川穂高の確実性が必須である。頼むから期待させてほしいし、それに応えてほしい。後は不安的な中継ぎの安定感向上であろう…。

個人的にはオリンピックの侍よりもペナントリーグの方が最重要だ。Go Lions!

 

 

最近私が何をしているかというと、再放送されている古畑任三郎を録画して、それを狂ったように観ている。皆さんご存知古畑任三郎。私がこの世で最も愛するドラマである。

以前よりレギュラー放送全シリーズ全話とスペシャル版全話しっかりと観たことがあり、いち古畑任三郎ファン(巷では「Furuhater(フルハタ―)」なんて言う)であるが、もう何度観ても本当に面白い。最高。

何と言っても田村正和の大ハマりの演技だ。そしてそれが生み出す古畑任三郎というキャラクターの面白さと奥ゆかしさである。コミカルな中に推理における真剣味や人情味を感じさせられる古畑は、愛おしさとリスペクトの感情しかないのである。

また、随所に感じられる三谷マジックが堪らないのだ。今泉こと西村雅彦然り、ゲスト犯人役然り、とにかく演者の巧さとハマり感が凄いのだ。この人しか居ないんだろうなと思わせる配役の妙である。絶妙。

そして三谷幸喜ならではのフリーキーなギャグパートが良いのである。ちょうど良い挟み具合と言うか、良い感じにワザとらしいのである。丁度いいツボをツンツン突いてくるのだ。

あとは勿論音楽も素晴らしい。演者・シナリオ・音楽・演出全てが見事に融合した最高のエンターテイメント、それこそが古畑任三郎だ。

 

 

全話通してどの話も非常に印象深く面白い。堺正章回では、固唾を呑まんばかりの古畑との心理戦とともに三谷幸喜ならではのセリフ遊びが堪能できる。はたまた笑福亭鶴瓶回ではこれでもかと振り切った笑わせの応酬である。

特に私が好きなのは、まず桃井かおり回だ。とにかく桃井かおりの演技が素晴らしい。そして一話通して桃井かおり演じるラジオDJ中浦たか子の、宿命を背負った淡い切なさが良い雰囲気を醸し出しているのである。次はやはり津川雅彦回である。ストーリー的には異例の展開となる一作だが、何と言ってもクライマックスの長回しワンカットでの古畑との対峙シーンである。実際に観ていただいて判断していただきたいのだが、二人の渾身の名演技とラストの台詞にもう涙が零れ落ちてしまうのだ。古畑任三郎というドラマの隠れた懐の広さを見せつけてくれる話である。地味に石黒賢回も好きだ。

 

私はレギュラー放送をド真ん中のリアルタイムで観ていた世代ではないが、思い返すと人生の節目節目に古畑任三郎がいたのである。かつて私が中学三年生の頃、この時もまた再放送していて、当時クラスで古畑がプチ流行したのである。そして古畑のモノマネで一世風靡していたということもあったのだ。

 

というわけで古畑任三郎熱が再燃している今日、FODに加入して、またレギュラー放送全話観たろうかななんていう気持ちになっている。何度でも言うがとにかく面白い。

古畑任三郎はこれからも私の中で永遠のヒーローでありダンディである。

 

田村正和さん、本当にありがとう。お疲れさまでした。

 

 

 

最後にSAKANAMONという大好きな3ピースロックバンドのこの曲を紹介して。

 

スポットライトの男

スポットライトの男

  • provided courtesy of iTunes

 

本当に上手い、の一言である。笑

ではまた!

 

 

2020日本シリーズと埼玉西武ライオンズを振り返る その2

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www.atsudays.work

 

 

新型コロナウイルスの影響により、異例のシーズンとなった今年である。無観客での6月開幕・その後入場制限での有観客試合、総試合数減少も連戦続きの過酷日程、交流戦オールスターゲーム無し、特別的なCSの開催(セリーグはCS無し)…。こうして無事に日本シリーズも終了し、本当に良かったと私は思う。選手は勿論のこと、球団関係者も大変だったと思うが、ここまで駆け切ったことに感謝を申し上げたい。

 

再三申し上げるが、私は埼玉西武ライオンズファンである。コロナによる自粛の影響もあり、私は今年改めて野球への熱が再燃したわけであるが、本当にライオンズナインには毎日を楽しませていただいた次第である。野球は素晴らしいのである。

 

ここで、何故私がライオンズファンであるのかというのをご説明したい。

まずは、私の地元・埼玉県に本拠地を設ける球団であるから。これに関しては言うまでもない。私は地元愛や愛国心は強い人間である。埼玉の名を背負って戦うライオンズは、私の魂そのものとも言えるのである。

そして、選手が好き、である。

今現在も、沖縄が生んだ和製大砲・山川穂高を筆頭に、生ける大レジェンド・おかわり君こと中村剛也、衰え知らずのミスターライオンズ・栗山巧…等とにかく一つ一つ挙げていくのもキリがないほどの名プレイヤー揃いであるが、子どもの頃に初期衝動的に好きになった選手はズバリ松坂大輔である。やっぱ松坂なのである。世間を騒がせた超高校級ルーキーは、当時の私にとっても「とにかく凄い人」という印象でしかなかった。また再びライオンズに戻ってきた松坂であるが、今期の登板はゼロであった。私は一度で良いから生の松坂が見たい。

そして今現在もライオンズ2軍監督を務める松井稼頭央や、ミスターノーノー未遂・西口文也、ライオンズレジェンド助っ人・カブレラ…等往年の選手も堪らなく好きである。とにかくライオンズは“濃い”のである。これに尽きる。故に面白い。

 

そして極め付けであるが、これは私の少年時代の思い出が決定的なものとなっている。

 

私が小学1年か2年か、どちらかの夏のことである。東京に住んでいた時のことであるが、学校のすぐ近くに公園があり、そこで夏祭りが行われるとのことで、私や友達は毎日盆踊りの練習に明け暮れていたのだ。練習に参加すると、ご褒美でお菓子か何かを貰えた気がする。こういった行事ごとは子どもにとっては堪らなく楽しいものだ。来たるべき夏の風物詩に向けてワクワクしながら日々を過ごしていたのだ。

そして夏祭り当日の、その公園でのことである。練習してきた盆踊りもついに本番。私は高ぶっていた。

と、そんな心持ちであった私の元へ母親がやってきたのである。そして、何やら私を急かしている。ん?何だ?

すると母親は言い出した。「今日は野球を観に行く日だったでしょ!」と。私はそんなこと一切聞かされていなかった。否、聞き逃していたのかもしれない。しかし完全に脳内はパニックであった。とにかく私はこの後、盆踊りたい。Bon-Danceをしたい一心であった。しかし、この状況を全く理解できぬまま、ドナドナ車へと連れ込まれ、公園を後にしたのである。とても悲しかった。

そして、着いた場所は西武球場(当時)であった。とにかく私は夏祭りに参加できなかった傷心を抱えたまま、野球を観ることになったのだが、当時は野球への興味は一切無く、野球のルールなど全く把握していなかった。よって、ちっともこの日の野球観戦は楽しめなかったのである。以来、この恨みのみが残る日々を過ごすことになったのである。

 

しかし、時は立ち(中略)野球というスポーツへの愛情が生まれた私には、この日の出来事が重要な意味を成すことになってくるのである。初めて行ったプロ野球の試合が西武球場でのライオンズ戦であったのだと。原点はそこにあったのだと。こうして現在に至る強いライオンズ愛が形成されたといっても過言では無いのである。今となっては親に感謝である。

 

 

今年はリーグ3位という、Aクラスでありながらもリーグ3連覇及びCS進出を逃してしまったライオンズであるが、夏場の悪夢の7連敗や、先発投手陣・主砲山川や森の不調に中村の手首死球による一時離脱等、非常に悩ましい問題が多々ありながらも、最後はよくここまで盛り返したと思う。辻監督の手腕もさることながら、選手の奮起に感動でしかないのである。本当に熱い試合を楽しませていただいた。

 

名シーンが多く生まれた今シーズンであった。試合後に森友哉が号泣した、山川のサヨナラタイムリー勝利、ラッキーボーイ山野辺の対ロッテ戦2日連続サヨナラ勝利、京セラオリックス戦の外崎激走ランニングホームラン、PayPayドームソフトバンク戦の劇的中村剛也グランドスラム…等どれもが心に焼き付けられる印象的なものであった。

個人的には、8月30日の楽天生命パークでの対イーグルス戦が最も印象深かった試合である。

2-0で楽天リードのまま9回表の攻撃。山川の四球と森のヒットで塁上にランナーを貯め、希望を繋ぐ。そして続くバッターはメヒア。この時のアウトカウントは2つ。そして2ストライクまで追い込まれしまってからの、まさかまさかの一打であった。超低弾道の弾丸ライナーでボールはレフトスタンドへ一直線に吸い込まれた。メヒアのスリーランホームランにて一気に逆転。この日の中継を観ていた私は叫んだ。そしてこのまま9回裏を守護神増田が抑えライオンズは勝利した。敗北を確信していた試合展開であったが、まさかこんなことが起こるのかと。野球はまさに最後の最後の一球まで分からないものだと、ミラクルなドラマが起こりうるスポーツなのだと改めて思い知らされた瞬間であったのである。

 

秋口以降は我らが若きエース・髙橋光成の安定感が凄まじかったのである。9月8日の対オリックス戦では、9回までノーヒットノーランピッチングを展開し、この回先頭バッターに安打を許したものの、完封勝利。西口文也よろしくのノーノー未遂により、またもライオンズに新たなる歴史が刻まれたのである。

 

そして何と言っても勝ちパターン継投の確立である。7回からの森脇→平良→増田によるMTM勝利の方程式は、言わずもがな秋口以降のライオンズのAクラスへの這い上がりの大きな一因であり、我々に大きな感動と喜びをもたらしてくれたのである。新人王待ったなしの平良の豪快で安定感のあるピッチングは勿論のこと、私は森脇の成長に敬意を表したい。開幕からは敗戦処理班の一員だったものの、よくぞ腐らずのし上がってきたと思う。制球力抜群のピッチングと、そのメンタリティは本当に素晴らしい。感動であるのだ。

 

また来年のライオンズのプレーが今から待ち遠しいのである。そして何より、守護神増田のFA宣言残留も決まり、とにかく安堵と感動でしかないのである。よくぞ残ってくれた。ありがとう、本当にありがとう。君もミスターライオンズだ。

 

是非皆さんにもライオンズに興味を持っていただければ幸いである。共に青炎を送らないか?

ではまた!

 

 

2020日本シリーズと埼玉西武ライオンズを振り返る その1

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余りにもその衝撃的な展開と内容をもって幕を閉じた今年の日本シリーズは、もはや日頃プロ野球に興味の無い人たちにとっても、印象的なものとして刻まれてしまったのではないのだろうか。

 

今シーズンのセリーグ王者の読売ジャイアンツパリーグ王者ソフトバンクホークスとの戦いは、まるで大人と子どもの腕相撲さながらの力量差を見せつける形でソフトバンクが楽々4戦4連勝し、日本一の称号を得たのである。それはもう圧倒的であった。いや、酷い。

 

かねてより永久の埼玉西武ライオンズ愛を貫いている私であるが、今回の日本シリーズは断然ジャイアンツを応援していたのである。仮にパリーグクライマックスシリーズ千葉ロッテマリーンズが制していたのであれば、ロッテを全力応援していたであろう。しかしそれは叶わなかった。

 

何故ソフトバンクホークスを応援しないのか。理由は簡単である。強すぎて嫌だからだ。正直言って腹ただしい。そのくらいに強すぎる。

 

2018,19とライオンズがリーグ連覇を成し遂げたにも関わらず、2年ともソフトバンクの手によって日本シリーズ進出の夢は阻まれているのである。結果ソフトバンクは今年で日本シリーズ4連覇という、驚異的な領域へと達したのである。

 

とは言えホークスの強さは今に始まったものではない。ダイエー時代からもそうであった。目に余る暗黒期というものが存在しないチームこそがホークスだと感じている。少なくとも私が物心ついて野球を好きになり始めてからは。常にチームを牽引する強打者と絶対的エースが存在し、ライオンズ含むパリーグの他チームを苦しめてきていたのである。かなり昔にはなってしまうが、松中信彦の全盛期時代なんかは少年心ながら実に腹が立っていた。打ちすぎやろ、と。とにかく自分は常にパリーグではライオンズが一番の考えであるので、それを脅かすものはとにかく憎いのである。その要因の多くが常にホークスに存在する。

 

そして極め付けは、今回の日本一に関しても多くがソフトバンクホークスの生え抜き選手と育成選手の実力の賜物というところであり、超優等生さながらケチの付けようも無い、ぐうの音も出せないチーム状態であるところがまた憎いのである。本当になんなの、と。

 

ジャイアンツに関しても、近年は生え抜き選手の活躍が多く見られ純粋な野球ファンからすると好印象であることには間違いは無いが、これまでの他チームから強力な戦力を引き抜いて補強していくチーム作りの“ベース”の部分や、選手個人の育成力の差がホークスとの大いなる違いとして悪く出てしまったのだと感じる。

 

 

実際の日本シリーズの内容であるが、ジャイアンツナインの打てなさが異常であった。初戦のソフトバンク千賀に対しては打てる気ゼロ、とまあこれは仕方ないとして3戦目のムーア・モイネロ・森の継投にあわよくばノーヒットノーラン負けを喫するところであったのである。9回2アウトで丸がヒットを打たなければ、ジャイアンツ史上これ以上ない最低最悪の日本シリーズとして、永遠に語り継がれていかざるを得なかったのである。(とは言え既に最低最悪ですが…)

そこまで打てんかジャイアン、と。これがセリーグパリーグの差なのか、と。逆にホークスは栗原を筆頭にしっかりタイミングを合わせてヒット量産。確実に点を稼いでいく。

 

いちプロ野球ファンとしては、その悲しすぎる現実を直視するのが精一杯であった。故に私としては何一つ面白くなかったのである。

恐らく、初戦でジャイアンツが絶対的セリーグのエース菅野で勝てなかった時点でもう勝負は見えかけていたのであろう。

 

疑問が残るのが、まず何故2戦目で原監督は戸郷を先発で投げさせなかったのか、である。菅野に続くチーム2位の勝ち星を挙げ、今年フィーバーを果たした若き次世代エースを頭から持っていかなかったのか。

長身から繰り出される速球と独特なフォーム感は、シーズン通してパリーグの試合を観続けた私としても珍しい投手だと感じるのであり、初戦を菅野で落としてしまった以上、流れを変えるなら戸郷以外はいなかったのではないかと、マジで思うのである。そのくせ、中途半端に中継ぎとしてほぼ全試合に登板した始末である(尚、敢闘賞は獲得した模様)。

先発でホークス打線とぶつかり合い、ジャイアンツの攻撃のリズムを作ってほしかったというところだが、何とも不完全燃焼である…。

 

ついでに4戦目の終盤で菅野がブルペンで投げていたが、あれも謎であった。どうしたかったのか。4-1で負けていたが、あわよくば出すつもりだったのか。これもよく分からない。

 

そして更に悔やまれるのは、原監督がホークス工藤監督の全試合DH制導入の提案をいとも簡単に受けてしまったことである。それも今やることじゃないだろう…と。どちらかというとホークス打線を甘く見た結果なのではないのだろうかと思う。プラスジャイアンツ打線への慢心だ。初戦の菅野では絶対に勝てると思っていたのだろうし、その程度のホークス打線だと思っていたのであろう。

結果としては、京セラドーム戦で本来計算できるはずであった投手打席分のアウトを稼げず、挙句2戦目はホークスDHのデスパイネから満塁ホームランを食らう始末。いくら原監督が以前よりセリーグへのDH制導入を推進しているとは言え、日本シリーズで、しかも近々でその判断をしてはいけませんということであったのだ。

 

とにかく、ジャイアンツファンは絶望であっただろう。普段これといってジャイアンツを応援していない私でさえも最悪の気分になったからだ。昔から存在する“人気のセ、実力のパ”という言葉は、ここまでにその通りなものなのかと、溜め息しか出ないのである。もう少し面白いゲームをしてほしかった。

 

特に私は何を言いたいのかと。そう、これ見よがしにジャイアンツがけちょんけちょんを言われまくるしかなくなったこの現状が嫌なのだ。しかし、もはやそれすらも認めざるを得ないのである。ジャイアンツは強いんじゃなかったのか。圧倒的大差でセリーグ制覇したのではなかったのか。天下の巨人軍だろう。そんなのでいいのか。

 

もはやこの実力差はセリーグ全体、球界全体で考えなくてはならなくなったのだろうか。私はジャイアンツ坂本が好きだが、2000本安打達成は本当に感心したのである。しかし、それも“セリーグだったから”なんて言われかねないのである。そんなことないだろう、と思いたいのだ。

そんな衝撃的で酷い日本シリーズであった。

 

その2へ続く。

ではまた!

 

To Be Free~自由への道~

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信念を曲げない人間である、と私は自らを評価している。一度決めたことは芯を通して成し遂げる。正しいと思うこと、好きなものを真っ直ぐに信じ、真摯に向き合う。良く言えば一途、悪く言えば頑固である。ともあれ、当ブログで綴っている音楽や小説の記事なんかに関しても、最も分かりやすいその精神の表れである。流行り廃り関係無し、といった一直線に我が道を突き抜ける意気込みを感じていただけるのではないだろうか。

今年、私はプロ野球に夢中である。中学生の頃は野球部に所属していたこともあるのだが、また野球熱が再燃の一途を辿っているのである。贔屓球団は何を隠そう地元埼玉西武ライオンズである。小学生の頃から一途に獅子党を貫いている。しばらく野球への興味が薄れていた私であったが、そのブランクを埋めるがの如く日々勉強と情報収集をしている。コロナの影響もあるのだろう、あまり出掛けたり遊んだりもできないので、最近は時間さえあれば野球中継を観て熱い青炎(せいえん)を送り、ライオンズ戦の勝敗に一喜一憂する生活を送っている。(ブログ書けよ。)

 

今年は非常に調子が悪いライオンズであるが、走攻守と野球の面白さその全てが楽しめるライオンズのプレーが大好きだ。これからも生涯を通して埼玉西武ライオンズを応援していく所存である。

 

そして熱量余って、いよいよ本拠地メットライフドームへの現地観戦も行った。入場者数制限がされている現在のドームの厳格な雰囲気もまたそれはそれで良いものである。尚、その日の結果はちゃんとした敗北であった。日ハムにしてやられたのである。私が球場へ足を運んで、応援しているチームが勝った覚えが無い。



 

 

そんな信念を貫く漢である私であるが、何よりも譲れないものがあるのである。

 

 

私は確固たるトランクス派である。それはもうガッチガチである。

 

 

 

かつてトランクスを履いていた男性も成長とともにボクサーパンツへと移行をし、成人男性の殆どはボクサーパンツ派と言っても良いだろう(俺調べ)。しかし、30歳を超えた今尚自らはトランクス派を貫いているのである。

 

正直言えばそのどちらも良さがあると思う。しかし、見た目のスマートさとコリモツ(モッコリ)を含めたワイルドさはボクサーパンツの方が一歩秀でていると言っても過言ではない。

しかし。私はトランクスのフリーダムさが好きなのだ。太腿の解放感及び股間の“お任せ”感が非常にイイのである。私自身肌が弱いというところもあるので、ムレにくいというメリットが非常に大きい。ムレは大敵である。

 

 

股間のポジショニング問題”が男性諸君の共通項として存在しているが、ボクサーパンツ派からしてみればそれを一定のポジションに固定できることが有利としているポイントと感じているであろう。しかし私からしてみれば、非常にムレやすく身動きも取れない苦境な環境に股間を留まらせることに邪を感じるのである。可哀想である。苦しくないのか、と。

 

 

自由にさせてあげませんか?と言いたい。揺らいでいても良いじゃない。お前がそうしたいのであれば…。

 

 

トランクス派が如何にも子どもっぽいと、時に批判の目を向けられ心痛むこともあるが、私は確固たる信念を持って貫いていきたい。それこそが本当の“自由”なのだから。

 

 

 

な?

 

 

 

 

ではまた!