アッチの街の片隅から愛を込めて

迸るほどの愛を込めて、濃厚かつ丁寧に音楽その他色々を語ります。

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スポットライトの男

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2021年もいつの間にか真夏を迎えたのである。気が付けば毎日肌身に突き刺さる熱と日差しが照りつけまくっているのである。どうか体調には御自愛いただきたい。そんな中、“Never Die”言わば不屈の精神を掲げた当ブログは、半年以上の空白すらまるで無かったかのように再開していくのである。実に気分屋であり、サプライズ好きである。

 

 

あっという間にプロ野球の前半戦も終了してしまったのである。我が埼玉西武ライオンズは現在借金5のリーグ5位。ぐぬぬ、と言ったところである。正直なところ、僅かな焦りすら感じてしまうのである。とは言え、開幕序盤から怪我人だらけで離脱者が相次ぐ中、若手選手がその巨大な穴を見事に埋めていく活躍と、おかわりこと中村剛也とライオンズ生え抜き2000本安打達成間近の栗山巧両レジェンドベテランの頑張りで幾度となく熱い試合を見せてもらったのである。呉念庭、愛斗、山田遥楓がいなければシーズン序盤でとっくに終わっていた。若獅子の躍動は魅力的かつ感動的であり、未来への希望でもあるのだ。

 

しかし、“打てて走れる”まさにライオンズ選手といった期待の大卒ルーキー若林楽人の、今季絶望の離脱は痛すぎるし悲しい。開幕直後から約2ヶ月半の短い稼働期間にも関わらず盗塁数20個は未だリーグトップである。良い意味でガツガツしていて積極的であり、顔もワイルドなイケメンで言うことがない。自分もその魅力にあっという間に引き込まれてしまった。こんなに素晴らしいルーキーがいるもんかと思った。その矢先での怪我であった。どうにかしっかり治療とリハビリを行って元気にフィールドに舞い戻ってきてほしい。若林楽人、大好きだ。

 

と、ブログをこう書いている最中に外国人助っ人のメヒアの退団が決まってしまった。家族との時間を最優先に、とのことだ。こういったコロナの影響は何よりも解せなくて悲しいのである。メヒアありがとう。最高だったよ。

 

ともあれ、ライオンズの後半戦での超絶的な巻き返しに期待したいのである。いよいよフルメンバー揃って戦える時が近付いて来ているのだ。増田達至の復活も間も無くだ。巻き返しにはやはりどすこいホームラン男・山川穂高の確実性が必須である。頼むから期待させてほしいし、それに応えてほしい。後は不安的な中継ぎの安定感向上であろう…。

個人的にはオリンピックの侍よりもペナントリーグの方が最重要だ。Go Lions!

 

 

最近私が何をしているかというと、再放送されている古畑任三郎を録画して、それを狂ったように観ている。皆さんご存知古畑任三郎。私がこの世で最も愛するドラマである。

以前よりレギュラー放送全シリーズ全話とスペシャル版全話しっかりと観たことがあり、いち古畑任三郎ファン(巷では「Furuhater(フルハタ―)」なんて言う)であるが、もう何度観ても本当に面白い。最高。

何と言っても田村正和の大ハマりの演技だ。そしてそれが生み出す古畑任三郎というキャラクターの面白さと奥ゆかしさである。コミカルな中に推理における真剣味や人情味を感じさせられる古畑は、愛おしさとリスペクトの感情しかないのである。

また、随所に感じられる三谷マジックが堪らないのだ。今泉こと西村雅彦然り、ゲスト犯人役然り、とにかく演者の巧さとハマり感が凄いのだ。この人しか居ないんだろうなと思わせる配役の妙である。絶妙。

そして三谷幸喜ならではのフリーキーなギャグパートが良いのである。ちょうど良い挟み具合と言うか、良い感じにワザとらしいのである。丁度いいツボをツンツン突いてくるのだ。

あとは勿論音楽も素晴らしい。演者・シナリオ・音楽・演出全てが見事に融合した最高のエンターテイメント、それこそが古畑任三郎だ。

 

 

全話通してどの話も非常に印象深く面白い。堺正章回では、固唾を呑まんばかりの古畑との心理戦とともに三谷幸喜ならではのセリフ遊びが堪能できる。はたまた笑福亭鶴瓶回ではこれでもかと振り切った笑わせの応酬である。

特に私が好きなのは、まず桃井かおり回だ。とにかく桃井かおりの演技が素晴らしい。そして一話通して桃井かおり演じるラジオDJ中浦たか子の、宿命を背負った淡い切なさが良い雰囲気を醸し出しているのである。次はやはり津川雅彦回である。ストーリー的には異例の展開となる一作だが、何と言ってもクライマックスの長回しワンカットでの古畑との対峙シーンである。実際に観ていただいて判断していただきたいのだが、二人の渾身の名演技とラストの台詞にもう涙が零れ落ちてしまうのだ。古畑任三郎というドラマの隠れた懐の広さを見せつけてくれる話である。地味に石黒賢回も好きだ。

 

私はレギュラー放送をド真ん中のリアルタイムで観ていた世代ではないが、思い返すと人生の節目節目に古畑任三郎がいたのである。かつて私が中学三年生の頃、この時もまた再放送していて、当時クラスで古畑がプチ流行したのである。そして古畑のモノマネで一世風靡していたということもあったのだ。

 

というわけで古畑任三郎熱が再燃している今日、FODに加入して、またレギュラー放送全話観たろうかななんていう気持ちになっている。何度でも言うがとにかく面白い。

古畑任三郎はこれからも私の中で永遠のヒーローでありダンディである。

 

田村正和さん、本当にありがとう。お疲れさまでした。

 

 

 

最後にSAKANAMONという大好きな3ピースロックバンドのこの曲を紹介して。

 

スポットライトの男

スポットライトの男

  • provided courtesy of iTunes

 

本当に上手い、の一言である。笑

ではまた!