アッチの街の片隅から愛を込めて

迸るほどの愛を込めて、濃厚かつ丁寧に音楽その他色々を語ります。

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パエリアに憧れて

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「未来」、それは当然我々には知る由も無い。例えば、その人に特別な予知能力があるのであれば話は変わってくるが、普通の人であればそのような奇跡は存在しないだろう。先のことなど、普通の私達には分からないのだ。

 

ただ一つ言えるのは、「今」とはつまり「あの日あの時の未来」である。幼かったあの日、そして物事を今よりも知らなかったあの時から現在。どんな未来たちが私達を待ち、私達を出迎えたのでしょうか。

 

自分もそうであるが、人は大体の自分自身のことが理解できてくると、自然と物事に対する可能性を途絶えさせてしまうことがあるのでは無いかと思う。単純に言うと向き不向きだ。何となく自分が苦手であったり、相性が悪いと感じられるものには自然と手を出さなくなっていく。それどころか、避けていくようにもなっていく。

その逆も然りであり、得意な分野や好きなものに対しては堂々と足を進み出せる。より知りたい、深くなりたいと思える。これらについてはなんて事のない普通のことであり、本来の人間が持つ建設的な考え方によるものであろう。

 

 

しかし、時としてウルトラCが人生には起こる。予期していなかったことが起こることがあるのである。(ウルトラCとか言っている時点で、自らはもう若くないと思ったりもしている)

 

それはつまりどういうことか。

 

まさか自分が好きになると思っていなかったものを好きになる、という経験はないだろうか?

苦手だと思っていた、知らぬうちに距離を取っていた人と何かの拍子で互いに大切だと思える関係になったことはないだろうか?

まさかハマると思ってなかったものに、急にどハマりをする経験はないだろうか?

道理を越える、という経験だ。

 

 

私の場合、その一つが音楽である。私がとても音楽好きであることはなんとなく当ブログを読んでいる方であれば薄々感づいていると思うが、そもそも自分がこれほどに音楽に夢中になるとは、少なからず子どもの頃は思っていなかったのである。

 

小学生の頃は音楽の授業が苦手であった。たまに訪れるリコーダー演奏のテストなんてものはもう最悪で、緊張はするわ上手く吹けないわ、大嫌いであった。地獄の時間であった。音楽に対して一切特別な感情なんて抱いたことはなかった。とても縁がなく、遠い存在と感じていた。興味自体無かったのである。

 

しかし、小学6年生あたりからそれは一転する。きっかけは当時4人組のDA PUMPだ。自分でも知らぬ間だった。予想不可のスピードであった。何故だか分からないが、一度彼らに触れた瞬間から、その魅力に強力磁石の如く吸い付けられ引き込まれてしまったのである。DA PUMPのカッコ良さに惹かれ、そこからどんどんと景色が広がっていくように、晴れて音楽好き人生が始まったのである。これがまさにウルトラCである。

 

また、前回の記事にも書いた煙草についても、ある種のウルトラCである。大嫌いだったものが大好きになるパターンのやつ。そして、急に辞めてみるってやつ。笑

 

 

そしてここ最近である。新たなウルトラCが私の身に降りかかろうとしている。

 

 

空前絶後のサッカーブーム到来である

とりわけ、海外の。

 

 

 

サッカーほど私と縁のないスポーツは無い。小学生の頃は友達と遊びでやっていたこともあったが、所詮は遊び。特別に思うことなど一切なかった。

 

更に、自分は小学4年生あたりから野球に夢中になる。松井が好きだった。世代的にそうですが、松井とイチローですよ、やっぱ。いつのまにか、野球をやるようになるのである。始めたきっかけは忘れたが、単純に楽しいからやっていた。テレビで野球を観るのも好きだった。選手の背番号を覚えることもハマった。コロコロコミックで連載されていた「ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん」を夢中で読んでいた。プロ野球選手になりたいと思ったこともあった。野球というスポーツが、他のスポーツよりも頭一つ出る、特別なものとなった。

 

その流れで中学の頃は野球部に所属した。まあ結局野球への情熱は中学途中で消え、そこからは音楽やお笑いといったエンターテイメント大好き人間へと相成るのですが。一見明るいが、根は暗い陰キャラ中学生だったと思う。

 

野球とサッカー、どちらとも日本を代表するスポーツであり、その人気を二分している感は否めないだろう。どことなく、それぞれのスポーツに取り組む人間の性質も違うと思う。性格的な部分や考え方の部分だ。

 

野球少年だった自分としては、サッカーというスポーツはまるで縁がなく、サッカーを好む人に関しては、自分と全く正反対のベクトルにいる者なのだと思っているのである。そう思っていたこの30年間であった。

 

 

1ヶ月程前である。時すでにコロナ影響による自粛ムードであり、気軽に遠出で遊びに行くことを憚り、ある日歳下の友達君とゲームのウイニングイレブンをして遊ぶことにした。彼はサッカー好きである。

 

ウイイレに関してはちょいちょい遊んだことがあり、正直好きな部類であったが(好きなんかい。笑)、おおよそ中学生ぶりくらいのプレイである。これが大盛り上がりだったのである。「アッチさん!メッシ使いましょうよ!」なんて言われ、ぶっちゃけ言うとこの時顔すらもピンと来ていなかった、名前だけなんとなく知ってるメッシを使い、勢いに任せて遊んだ。神の子メッシはウイイレでも遺憾無く神の子っぷりを見せるのである。何しろスピードがダンチである。速い速い。どんどんDFを抜いていく。手に汗かきながらコントローラーを握り、まさに少年時代に還ったこの瞬間であった。

 

そして私は単純である。「サッカー楽しいな」と。もっと選手の名前覚えてぇ、サッカー詳しくなりてぇ、となったのである。

 

日本のサッカーも良いが、やはり海外のスピーディかつテクニカルなサッカーに惹かれるのである。しかし全くもって知識ゼロと言って良い自分。もうそこからは全力でWikipediaYouTubeの名プレイ集で猛勉強である。いやメッシは神の子やなと。クリロナ(クリスティアーノ・ロナウド)もヤベーなと。ブスケツスゲーなと。とにかく知識を頭にブチ込んでいくのである。そして覚えたことはすぐ言いたくなる私でえる。すぐエル・クラシコ言いたくなる。単純である。ウルトラC、此処に在りだ。

 

サッカー好きの友人の影響もあり、みるみるハマってきている状態である。それ故に逆に後悔もしている。もっと早くサッカーの魅力に気付いていればと。往年の名選手がもう引退していたりするのである。シャビがいる時代のバルサが観たかった。

しかし彼は言った。「まだメッシとクリロナが現役なんですよ!遅くないですよ!」と。ありゃあシビれたね。良いこと言うな、と。

 

まさかここにきてサッカー好きになるとは、と。これだから人生面白い。

 

まあ言うて一昨年のW杯は、全く興味無いフリをしつつも日本戦はほぼほぼしっかり観るという大ミーハーをブチかましましたが。笑 再来年の2022年カタールW杯までに仕上げていきたいと思っている。勉強をして詳しくなって臨みたい。

 

今現在はコロナの影響で、どの海外リーグもシーズンが行われていない。早くこの状態が緩和されて、無事に再開催されていくことを祈っている。

 

私はもはやスペイン料理が食べたくなっている。そのくらいの熱量(?)である。コロナが収束したら、メッシのユニフォームを着てパエリアが食べたい。見た目から入るスタイルである。そんな日を夢見ているのである。

 

 

ついでに、私が一番得意(自称)な球技は、

卓球だ…!(コリャ一本取られたね…!)

 

 

ではまた!