「変口」、読みは“へんぐち”である。現在のところそこまで世間一般には浸透していない用語であるが、恐らく今後日本中、いや世界中で一大トレンドを巻き起こすであろうものであるので当ブログ読者の方々にはいち早くこの魅力をお伝えしたく思う。尚、変口に関しての一切のソースはこの私にあるので、インターネット検索をしたところで全くヒットしないことだけはまずご了承いただきたい。
新型コロナウイルスの影響により、マスクの着用が絶対的なものになっている昨今である。元々日本では風邪が流行る冬に、予防の為にマスクを着用する人が増加するのがごく当たり前の光景であったが、今はそうではない。季節の概念や人々の年齢、身体的能力を問わずマスクをしなければならない状態となっている。先行きの見えない不透明な現状。非常に閉塞感漂う世の中のムードである。
そんな今だからこそ、私は「変口」をここでご紹介したい。日々を強く楽しく過ごすための活力の一つとなれば良いと思う。
「変顔」という、初歩的でありかつ伝統的ともされている芸事については誰もが良くご存知だろう。顔中の筋肉を使い己の顔面を歪ませ変形させることで異端な表情を作り、見る者のひと笑いを誘う王道の手段である。時折、手や洗濯バサミ等の外的要素を用いて顔面を変形させる変顔er(ヘンガオワー)も存在するが、彼らは自らを反則スレスレのグレーゾーンの中にその身を置いていることを自覚していただきたい。アイテム利用は笑いを取るには実に強すぎるからだ。変顔とはシンプルな故に、非常に奥が深いものなのである。
そこで出てくるこの「変口」であるが、恐らくもうお分りであろう。
マスクを着用した状態で、マスクに覆われている口及び口周辺の頬を変形させる行為である。
この変口の重要なポイントは、マスクで覆われていない目や眉等の部分を変形させてはいけないところである。ついつい力が入ってしまい、全体変顔と同様の変形をしてしまう初心者の方もいるが、あくまでも“変な顔面を作っていることを悟られない”ことが重要なのである。
つまり「変顔」という行為における、他者の笑いを取るという意味合いからは正反対のものとなるこの「変口」であるが、どんな場所、どんな状況でも一部的に変顔を作ることができ、己の心身を解放できることが大きなメリットである。
「ほら、マスクで隠れて見えてないけれど、今オモロい形の口をしとるんぞ」と、ロックンロールかつパンクな気持ちになれるのである。その明と暗のギャップそしてコラボレーションこそが至高なのである。私に関しては、仕事の勤務中に変口を実施している。非常に爽快な、アッパーなテンションになっているのである。とても心地が良いのだ。
現在のこんな世の中だからこそ、少しでも楽しめる心の余裕というのを持つべきである。その一助となり得るのがこの「変口」ではないのだろうか。見えないところでコソコソと。さあ皆も変口の世界へ行ってみないか…?
割とやってる人いると思いますよ。笑
ではまた!