アッチの街の片隅から愛を込めて

迸るほどの愛を込めて、濃厚かつ丁寧に音楽その他色々を語ります。

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とある忘れることのない出来事

それは私が小学1年生の時のことである。

 

以前に当ブログで書きましたが、現在私は埼玉県在住でございます。しかし、元々自分は東京生まれであり(この“東京生まれ”という肩書きは我ながら好きである)、小学2年生の二学期まで東京都内のとある小さな市に住んでいた。なのでこれから話すのは東京時代のことである。

 

当時自分が通っていた幼稚園が、その頃住んでいた家からはやや離れたところにあり(どういった理由でその幼稚園に通うことになったのかは分からないが、良い幼稚園だった)、それなりに楽しくは過ごしていたのだが、小学校に上がるとなると必然的に自分の家の最寄りの学校(信号を一回も使うことなく行ける程に激近)に通うことになったので、同タイミングで入学する同級生に自分の友達がほぼいないという、中々にアウェイな状況に若くして挑むことを選ばざるを得なくなった。

(尚、当時住んでいたマンションに同じ学校に通う同級生の友達が一人いたので、その子が心の支えではあった)

 

自分が暮らしていた東京某市の小学校は、その数が約11個程に分散されており、第一、第二…と名前が続いて付けられている。自分は第九小学校であった(ヴェートーベンか!というツッコミが聞こえる)。そのせいもあるのか、入学時のクラスは1クラス。各学校の児童数が少ないのだ。なので、何としてもそのクラスで上手くやっていかなくてはならない。

 

ドキドキの新1年生!不安や緊張が入り混じる面持ちのアッチ6歳。ただやっぱり当時は子どもですし、皆も同じ心境だ。初めましてでもなんとかなるんだよね。自然と溶け込めるもので。

 

入学初日のことである。どういった経緯だったかは完全に忘れたが(おそらく初期設定の席が近かったのだろう)、一人の女の子と友達になった。この少女の名をまゆみ(仮名)としよう。初対面ながらも親しく話すことができ、非常に安心感を得たことは言うまでもない。とりあえず翌日以降もこの子とは話せる、という揺るぎない実感を得ていた。幸先の良いスタートであった。

 

 

入学二日目のことである。

登校し、彼女を見つけた私は「おはよう、まゆみちゃん」と元気良く挨拶をした。すると、まゆみちゃんはこう言い放った。

 

 

「貴方、誰?」

 

 

え?どういうことだ?ちょっと待て、昨日の今日だろう。俺は知らぬ間にパラレルワールドに迷い込んでしまったのか?もしくは俺みたいなYOSOMONOへの仕打ちか?戦慄が走る。完全に頭はパニックだ。

 

その間も無く、別の一人の少女が横から出てきて話しかける。

 

 

「アッチ君、その子はまゆみじゃないよ。私だよ。」

 

 

え?どういうことだ?パニック状態から我にかえり、しっかりと自らが置かれている状況を見返す。するとどうだ、最初に自分が話しかけた少女と、横から入ってきた少女の顔が同じである。

 

 

もうお気付きのことであろう、彼女達は双子の姉妹だったのだ。完全に虚を突かれたのである。

 

 

私がまゆみちゃん(仮)だと思っていた少女が言う。「私はまなみ(仮名)よ。」と。

 

つまり、私がまゆみちゃん(仮)と思って声をかけた少女はまゆみちゃん(仮)ではなく、まゆみちゃん(仮)と双子の姉妹のまなみちゃん(仮)であったのだ。

 

これが私の人生で初めてであり、以降体験することのない双子パニックである。現在の日本の中学教育における歴史の教科書の年表にもアッチ、双子姉妹パニックになる(1996)」と記載されていることは言うまでもない。この具体的な説明を持ってすればしっかりと覚えられることは間違いない。いざテストで出てもバッチリ回答できるだろう。

 

この衝撃と驚きは、きっとこれから先の人生でもきっと忘れることのないものだろう…。

 

 

 

いやー、マジですよこれ。笑 本当にビックリしましたからね。ましてや当時小学1年生ですよ。すげー怖かったです。

多分ですが、入学二日目のこの出来事の後に、クラス一人一人の自己紹介の件があったのでしょうね。覚えてないけど。

とは言え、現在情報過多かつ情報拡散が早い時代ですから、こういった直球で双子の人で驚く経験というものは中々出来ないと思いますからね。新鮮でオモロい経験させていただいたものです。こんな愉快な経験、この先あるだろうか。(いや、ない)

 

またこの姉妹の名字がわりかし珍しいんですよね。そしてその名字の人とやたら縁があるのですよ。笑 なので余計に深く記憶にも刻まれているわけで、そのせいかこうやって思い出したりもしている次第でございまして。

 

ではまた!(ドン!急に終わらせる!笑)