どうもアッチです!ついこの間投稿した「30歳こわい」の記事が、我ながら名言連発であったなと自己評価をしているところでございます。笑 本日もよろしくお願いいたします!
以前書いたサブスクの記事を、どうかゴッチにも読んでいただきたくて、ドキドキしながらもTwitterで直リプを送ってみたのですが、反応無しです…。読んだのか読んでないのかすらも分からないが…。まぁ忙しいのだろう、ツアー開幕直前ですしね。
今回はまたまた私が愛してやまないASIAN KUNG-FU GENERATIONについて語っていきたいと思います!
彼らの最新アルバム「ホームタウン」についてでございます!
で、割とネガティブな感想を書いてしまっております。ゴッチ!仮にこれを読んでくれたとしても、Twitterのリプへの反応が無かったことへの腹いせではないからな!笑 本当そこだけはお願いします。1月末くらいにはほぼほぼ書き終わっていましたからね。
今回も最大級の愛を込めて、愛があるからこそ書ける内容だと自負しております。どうか皆さまご了承お願いいたします。批評ではないですよ、とだけは言っておく。批評になったらおしまいです。
まぁタイトルで“イマイチ”なんて言ってしまいましたが、申し訳ございません今現時点での率直な感想でございます。
アジカンは本当に言葉にならないくらい愛しているバンドでございまして、作品もライブも十二分に堪能させていただいておりますが、うーんホームタウン、ピンと来ないぞぉ!!
音楽、アート、お笑い、それらなんでもそれぞれ個人個人の価値観と物の見方があって宜しいのでございます。それありきで愛を込めて語る、私アッチの信念でございます。当然彼らの最新作「ホームタウン」最高やないかい!ってファンの方も勿論いらっしゃるはずです。
ただ、私アッチ最大級の愛を込めて今作に感じた印象をつらつらと書き綴っていく所存でございます!どうぞお付き合いくださいませ!
「ホームタウン」に期待をしすぎた!?
オリジナルアルバムで言うと前作「Wonder Future」から実に約3半年ぶりのリリースでございます。
ゴッチもリリース以前に仰っていたように、「サーフブンガクカマクラ」の抜け感を踏襲するような、アジカンらしいパワーポップさが前面に押し出された楽曲陣がアルバムを固めております。
まぁ本当その通りなんですよ。彼らは作品毎にその肌触りも異なっていて、制作する上でのモチベーションやベクトルも変容していっているわけで。
前々作「ランドマーク」で2011年に起きた東日本大震災以降のバンド及び音楽的モチベーションの復活を掲げインパクトと希望溢れる音楽を鳴らし、前作「Wonder Future」ではこれぞパブリックイメージのアジカン印ならぬ実直なエイトビートナンバーを改めて世にブチかまし、そして今作「ホームタウン」ではそれらを踏まえてきた(2ndAL「ソルファ」再録も含め)彼らが回り回って“らしくいこうぜ!”ならぬパワーポップ回帰したといったところでしょうか。(WFにおける低音の重心の置き方等、サウンドは常に変化しておりますね)
ホームタウン以前の「BEST HIT AKG2」と骨芋ベスト施策にはガッカリを通り越し呆れてしまった私でございますが(笑)、直後の骨芋ツアーの演奏力、バンドの雰囲気、ライブの空気感が思った以上に良く、これは新作期待できるなと待ち遠しいも待ち遠しい心境でございました。
アルバムに先立って発表されたタイトルトラックの「ホームタウン」が素晴らしい曲だったので、さらにその期待は高まりました。個性的でキャッチーな建さんのギターフレーズ、キヨシらしい独特な刻み方のドラミング、ゴッチの思惑通りならぬズ太く輪郭を固める山ちゃんのベースライン、そして“これよ!”と言わざるを得ないゴッチメロディ!そしてやっぱ低音違うなぁ!クッソ出てる!ゴッチの言う通りや!
これはアルバムキタなと。めっちゃええの来るわ、思っていたわけです。
しかーし!!蓋を開けてみたらそうでもなかったぁ!!!なんだこの消化不良な感じは!!!心に響いてくるものがないぞ!?なんじゃこりゃ!?
なんか思ったよりも普通じゃね?みたいな。ってかゴッチソロっぽくね?みたいな。
うーん、もちろん良いは良いんですよ。でも期待しすぎたんですかね、越えてこない。アジカンがただアジカンしただけ、という印象。なんだろうこのモヤモヤは。
では分析していこう。
欲しいのは音質じゃない、曲そのもののクオリティだ
彼らのオリジナルアルバムでは「マジックディスク」をNo.1フェイバリットに掲げる私アッチではございますが、単純に前の曲の方が頑張ってたよね?ほじくり出してたよね?っていうところがまずございます。
アジカンは冒険してナンボ、新しいモノを生み出してナンボだと思うんですよね。
例えばマジックディスクにしても「新世紀〜」や「迷子犬〜」のアジカンとしての新機軸の打ち出しであったり、音楽的新鮮さというのは非常に我々を驚かせてくれましたし、何より完成度も高く素晴らしかったのよね。よくこれ作ったなみたいな。それが、無い!笑 のっぺりしてんのよ。
僕は「UCLA」がフェイバリットなのですが、サビがモロに前作でやってるやん…っていう。まぁあれが抑揚あって正解だけども。辛いのがWFでもフェイバリットが「街灯のシグナル」なんですよねぇ。笑 どうやって俺のアジカンプレイリストにUCLAブチ込めば良いんだ…と。笑
で、今作「ホームタウン」で必ず挙げなければならない“進化”といった意味での項目はズバリ音、音質なんですよね。 ゴッチがあんだけTwitterでもブログでも口うるさく言っているから。
今日世界的に鳴っている音楽、主にヒップホップの重低音の振動感、音域感をどうかロックミュージックで、アジカンで鳴らせないかという挑戦があったわけです。そこに気付いて取り組む姿勢は最高のミュージシャンよな、ゴッチは。このままじゃいけねぇんだと、ね。
その想いは今作にしっかりと反映されていて、先程も話したようにリードトラックの「ホームタウン」では初聴から低音のズムズム感に驚かされたわけだし、他の楽曲でも低音域をグッと下に降ろしたことによって、より一つ一つの楽器の音と歌が鮮明に入ってくるようになったわけですよ。
ただ、ぶっちゃけ欲しいのそれじゃねえんだ。笑
良い曲、驚く曲、衝撃を与えてくれる曲が欲しいんすよ。それはゴッチ(らメンバー)が作るメロディと歌詞!楽曲そのものの良さであり、クオリティなんですよ!!!やってたじゃんそれを今まで!
ゴッチが某インタビューで「正直音が良ければ曲自体はどうでもいい(笑)」みたいなことを言っていて、オイお前さんそれ冗談でも言うなや…と。アンタそんなこというソングライターちゃうやったんか…と。私アッチはガッカリしてしまったわけです。
他のインタビューでも、低音のメリハリをより際立たせるために山ちゃんとキヨシにプレイングの指示をした的なのを見たけど、作戦としては良いけども自由度としてはどうなの…って思っちゃったよね。
ホームタウンのインタビュー読むたびにホームタウン嫌いになっていくんですよね。笑 ごめんなゴッチ。
そんなゴッチのソングライティングへの向き合い方であったり、音楽への向き合い方が顕著に出たアルバムなんじゃないでしょうか、ホームタウンは。音は相当拘っていたらしいですけどね(これ言う。笑)。
ミュージシャンでもなく評論家でもなく、ファンを喜ばせる曲を作ってくれ…と思います。
とはいえ、ゴッチ本人的にはかなり今楽しいんだろうけどね。ちょいと昔はある種の責任感や何か担うものをもって曲を作っていた気がするんですよね。今は肩の力を多少抜いているのか、もしくはアジカンへの気持ちが少し散漫になっているか。笑(未だにあのトリビュートアルバムを根に持っています。笑)
例えば、向井秀徳が歳を取るにつれて、歌をどんどん前に出した表現に変化していって、ZAZEN BOYSというバンドの雰囲気もみるみる柔らかく味があるものになっていって、Number Girlの頃のギラついた感じが薄れていくことに対して嫌悪感を示すファンの方もいらっしゃると思うんですよね。気持ちは分からなくもない。ただワイは今の向井の方が好きだ。そんな感じでゴッチの変化も受け入れなくてはならないのかな…とか思ったり。
とはいえ、ゴッチに関しては“やれるのにやってない感”も感じられるんだよな…。(本当ごめんゴッチ)
それでもって改めて“あれ、Wonder Future良いアルバムだったなぁ”ってなってます。ソウルフルやったなぁと。あれ良い曲多いぜマジ。
「ホームタウン」は「サーフブンガクカマクラ」になれない
で、もう一点。ホームタウンが第2のカマクラになれていない!というところです。まだまだ語るぜ俺は。
アジカンファンであれば皆愛しているだろう名盤「サーフブンガクカマクラ」を超越できてないんです。
何故か。
「サーフブンガクカマクラ」は一発録りメインの勢いとラフさ重視のアルバムですね。
おそらくゴッチとしては、カマクラよりも演奏やミキシングを練った今作ホームタウンの方が当然クオリティは高まると感じたのでしょう。
違うのだ。確かにクオリティはそこそこ高い。
しかしだよ、カマクラは2度生み出すことの出来ない珠玉かつ奇跡の名盤なのだよ!
アルバム「ワールドワールドワールド」まで激動の日々と制作活動を過ごしてきた彼らが骨休め的に作ったアルバムが「サーフブンガクカマクラ」でございますが、あれがなんでこんなにも我々ファンに愛されるのか。
それは
- 江ノ電をモチーフとした楽曲陣とコンセプトの面白さ
- 鎌倉と江ノ島界隈を舞台にしたゴッチのフィーリングと妄想溢れるソングライティング
- そもそも我々日本人が心の中で好きな古都・鎌倉を舞台にしているという親近感
- その上で乗っかったラフな演奏によるパワーポップ!
これらの要素が相まってのしっかりとした理由があっての奇跡の名盤なんですよ!同じようなものを狙って作れるレベルじゃないんですよ!まあ同じの作ろうとはしてないけど。
なので、仮にゴッチが「カマクラっぽいの皆待ってるだろうし、俺らもやりたいからやろっか」的なところで作っていたとするならば、あの感じは到底出ていないんですよ!あー伝われ〜!笑
カマクラは、メンバーがラフに作ったという苦労感以上に、完成された大名盤です。何度も聴いてしまいますし、僕は江ノ電に乗りながら駅名に合わせた楽曲を再生する「リアルサーフブンガクカマクラ」を敢行したほどですよ。笑 名盤なんです、奇跡すぎるくらいの。
なので、カマクラっぽいをやるよりも、新しくてビックリするような冒険をした新曲が聴きたかった…。
その他感じること
「ホームタウン」本編は10曲ですが、内2曲が既発シングルなので、もう少々濃い中身を期待しておりました。もう1,2曲“おおっ!?”ってなる面白い曲あっても良かったかなぁと。
キック四つ打ち裏ハットとかやってくれて良いんだぜ。ゴッチはいい加減恥ずかしいとかあまり気分ではないだろうけど。ただ、別にもう四つ打ちそんな流行ってないから!アジカンの四つ打ち名曲多くて好きなんだよ。
他アーティストの楽曲提供やコラボは新鮮で大賛成ですね。初回盤Disc2「Can’t Sleep EP」の「はじまりの季節」は本当心に響くしビックリしてしまった。ゴッチが曲書いたんじゃないの?っていう。THE CHARM PARKさんの憑依力すごすぎ、みたいな。
最後に言いたい
とまあね、滅茶苦茶書いちゃったけれども、これから咀嚼することでまた印象も変わるかもなので、聴いていきます「ホームタウン」。すいませんね、あくまでも僕の私的な感想であり、全て愛あってのことですので、どうかよろしくお願いいたします。
最後にこれだけは言わせてくれ…。
ツアー期待してるからな!!!!
ライブ映えするだろう曲だもんね!
以上、愛を込めて。アッチでした!サンキュー!